2024年4月

よく聞く言葉だけど…自律神経ってなぁ~に?

〇自律神経とは…
私達の体の37兆個にも及ぶほとんどの細胞の働きを調整するために全身に分布している神経。
消化・吸収・排泄・睡眠・免疫・体温調整…といった生命活動を行うための機能を私達の意識や意志とは
関係なく、休むことなく調整してくれています。

○自律神経は ふたつに分けられる。
◆ 交感(こうかん)神経…行動や運動を担当
朝~日中に主となって働きます。
「朝の神経」「活動の神経」とも呼ばれています。

◆ 副交感(ふくこうかん)神経…休息や食事を担当
夕方~早朝に主となって働きます。
「休息の神経」「夜の神経」とも呼ばれています。


〇自律神経の一日の流れ…
昼は交感神経が優位に働いて体が活動的になり、仕事や家事などを行うのに適した状態に。
夕方にかけてだんだん副交感神経が働き始め、緊張はほぐれ、食事をし、睡眠に入って明日に備えます。

〇自律神経の一年の流れ…
春~夏は副交感神経が、秋~冬は交感神経が優位に働きます。

冬から春・夏から秋の季節の変わり目は、主となる神経の交代…
という大きな変化があり、特に体調が不安定になりやすい時期です。
お心当たりありませんか?



〇自律神経のバランスが崩れると…


◆交感神経の過剰…
肩こり・頭痛・めまい・耳鳴り・腰痛・関節リュウマチ
冷え性・便秘・イライラ・不眠・胃潰瘍・胃もたれ・ガン…等
◆副交感神経の過剰…
アレルギー性鼻炎・花粉症・ぜんそく・下痢・かゆみ…等


〇心身ともに健康な状態とは…
交感神経・副交感神経どちらかに偏りすぎず、一日・一年の流れがスムーズに行われていて、その流れに乱れや
ズレが生じても、自分で調整し維持できる状態です。


○自律神経のバランスを崩しやすい現代の生活環境
◆体を冷やす環境(冷たい飲み物・食べ物・エアコン・薬)・
ファストフードや添加物たっぷりの食事・睡眠不足・
ストレス・疲労の蓄積→交感神経が過剰に働く傾向に


◆運動不足・過食・偏食・甘い物の多食・過保護・
便利すぎる生活→副交感神経が過剰に働く傾向に


〇自律神経の働きを整えるために気を付けたいこと
・胃を温める(飲食は温かいもの・温める性質のものを摂る)
胃の裏にある自律(じりつ)神経(しんけい)叢(そう)(自律神経が密集しているところ)があたたまり→自律神経の働きが整えられ→全ての
臓器に向かう血液の流れが良くなり→その働きが活発になり→全身の働きが改善・整います。

 

2024年04月01日