2024年2月

粘膜(ねんまく)を丈夫にして体の守りを固めましょう!!


□目が乾燥している    □ 口内炎ができやすい
□のどが痛くなりやすい □ 鼻炎や花粉症がある
□気管支炎やぜんそくがある □歯ぐきから出血しやすい
□歯ぐきがはれやすい     □胃炎や胃潰瘍がある 
□便秘や下痢になりやすい  □膀胱炎になりやすい

3つ以上あてはまった方は、
粘膜が弱くなっている可能性が…


〇「粘膜(ねんまく)」ってなあ~に?


体の内外の表面を覆っている膜。
私たちの体と外界との接点・境界になる膜で、上から順番に見ていくと、眼球の白目やまぶたの内側、鼻の中、口の中、のど、その下に続く気管や食道、胃腸、膀胱や子宮の内側、肛門…など たくさんあります。
胃や腸の内側が体の外と接している??…と思うかもしれませんが、食べ物は口から入り→胃腸で消化吸収
され→肛門から便として排泄される…口から肛門までの1本の管を通過してくるのです。
1本の穴が貫通している「ちくわ」のような構造。 (ちくわの穴は、ちくわではなく外側ですよね。)


胃や腸の中にあるものは、管を通っているだけでまだ体の中に入ってきていないものなのです。
(嘔吐や下痢は、有害物を体内に入れないように吸収する前に排除する防御反応です。)

〇粘膜の働き


粘膜は、自ら分泌する粘液によって常に潤っています。
その構造は、場所によって異なりますが、細菌やウイルスなどの外敵の体内への侵入を防いだり、それぞれの場所で必要なものの分泌や吸収を行っています。


(食べ物が胃腸で消化吸収され、私達の体をつくる原料になったり、エネルギーになるのは、ここが正常に働いているからこそなのです。)

〇免疫細胞の50%以上が集まる腸の粘膜
外部からの細菌やウイルスにさらされている腸管の内側(粘膜)には、体内の免疫細胞の50%が集中しています。 細菌やウイルスなどを、M細胞という特殊な形の細胞が、免疫細胞の集まっている部分(パイエル板)へ
誘導し、免疫細胞たちに渡して処理しています。
(免疫:細菌やウイルスなどから私達を守ってくれる働き)



摂ったものをしっかり吸収し活用するためにも、良くないものから体を守るためにも なくてはならない粘膜。
外敵を排除する環境づくりも大切ですが、体の守りを固めるのも自分を守るために大切なことのひとつです。鎌田

 

2024年02月01日